グループワークの進め方:構成・スケジュール・サポート体制

松屋銀座による次世代リーダー育成プログラム「FLAG」の核心であるグループワーク。そのプロセス、支援体制、そして受講生のリアルな声をご紹介します。

 

1. グループ編成

「異質な視点」との衝突こそが、リーダーとしての器を広げる。

 

初回講義にて、1組5〜6名のグループを発表します。「ものづくり・地域コンテンツ分野」「地域の魅力プロデュース分野」「次世代を開くスペシャリティ分野」の3分野をミックスし、異なる業種のメンバーで構成されたグループとなります。

 

2. プロセス

学びを即座に実践へ。「知っている」を「使える」に変える半年間。

 

FLAGのプログラムは、各分野のスペシャリストによる「講義(インプット)」と、そこで得た知見を実践する「グループワーク(アウトプット)」が両輪となって進んでいきます。 約半年間の全体スケジュールと、グループワークの具体的な活動プロセスを以下の図にまとめました。

▼ 図の解説:インプットとアウトプットの連動

  • 上段(講義スケジュール): 3月の「クリティカルシンキング」から始まり、「事業創造におけるデザイン活用」「次世代の経営戦略」「マーケティング」「アカウンティング」など、事業創造に必要な多角的な視点を体系的に学んでいきます。

  • 下段(グループワーク活動目安): 講義と並行し、グループワークは主に以下の5つのステップで進行します。

    ① グループ発表:

    初回の「オリエンテーション」でグループを発表いたします。

    ② グループテーマ決め/仮説検証:

    これまでの講義で得た学びを活かしながら、自分たちでビジネステーマを定め、リサーチや仮説検証を行います。あくまで目安ですので、グループで話し合って進めてください。

    ③ 動画・サマリーシート作成・提出 :

    「グループワーク&FB会」の約1週間前までに、グループで考えているビジネスアイデアの概要が分かる動画(約10分)とサマリーシートをご提出していただきます。提出してもらった動画とサマリーシートは他のグループに共有します。他のグループの資料は講義当日までに確認してください。(下記イメージ)



    ④ 受講生同士による相互フィードバック:

    「グループワーク&FB会」講義では事前に視聴してもらった他グループの動画・サマリーシートのフィードバックをそのメンバーに対して行います。受講生からのフィードバックを参考に、自分たちのビジネスアイデアをブラッシュアップしてください。

    ⑤ プレゼンテーション/講評/表彰:

    「最終発表」で、半年間の集大成を審査員に対してプレゼンテーションを行います。発表時間は15分です。その後、審査員からの講評があり、表彰を行います。(不選出の場合もございます。)

 

3. サポート体制

FLAGのグループワークは、多角的なサポート環境を整えています。

  • 事務局による「壁打ち」 アイデアが詰まった時や、チーム運営に悩んだ時、事務局スタッフがいつでも相談(壁打ち)に応じます。

  • 卒業生サポートスタッフ 過去にプログラムを完走した卒業生がサポートスタッフとして参画しています。経験者ならではの視点からヒントを得られるでしょう。

  • Slackによる連携 グループ間の日常的なコミュニケーションツールとして専用の「Slack」の利用が可能です。情報共有や事務局への相談がスムーズに行える環境を提供いたします。

  • 松屋社員メンタリング自分たちのアイデアを、消費の現場にいる松屋社員に聞ける機会を用意しています。希望する部署の社員を事務局がアサインします。

※松屋社員との意見交換の様子(地域共創担当社員とのフィードセッション)

 

4. 最終審査

ゴールは、このメンバーで「ゼロから1」をやり切ること

 

最終プレゼンでは、審査員が下記4項目の評価基準で審査を行います。本気で事業化できる可能性があると評価されたグループには「FLAG賞」が授与されます。(賞品などはございません。)

【評価基準】

 評価項目 評価観点
重要性 出てきたアイデア・コンセプト等が、
日本産業の課題解決や活性化に寄与し、
社会にインパクト与えうるものか
デザイン性 出てきたアイデア・コンセプト等に、
クリエイティビティ、美意識があるか
学習度 出てきたアイデア・コンセプト等が、
これまで学んだことがリフレクトされているか
実現可能性(本気度) 出てきたアイデア・コンセプト等が、実際の市場で実現できるのか、その事業を本気で行う想いがあるか

 

※発表と審査の様子


5. グループワークの実例

修了後も終わらない挑戦

 

1期で「FLAG賞」に輝いた、昭和ガラスをテーマにしたチームは、現在「arve(アルヴェ)」というブランドを立ち上げ、活動を続けています。青山でのデザイン展への出品や100組を超える応募があったアートコンペではファイナリスト10組に選出されるなど、FLAGで生まれたアイデアが、今や実社会で評価される「本物のプロジェクト」へと進化しています。

【FLAG受講時グループメンバー構成】

ガラス屋店主・総合商社・プロダクトデザイナー・銀行員・百貨店員 計5名

※「arve」の作品:昭和ガラスを用いたウォールアートミラー

 

6. 受講生の声

実際にプログラムを駆け抜けた受講生たちのリアルな声です。

 

  • ビジネス企画をするということに対するモチベが様々な人でかつ、バックグラウンドも異なるメンバーをまとめ、合意形成をして前に進める能力が身につきました。 と同時に、プロジェクトを成功させることに対してそもそも想いがない人と推進しても、かかる労力に対してアウトプットが見合わないことが良く分かったので、今後はこのような自動的に集められたメンバーにおけるプロジェクトワークは避けていこうという視座を得ることが出来ました。(1期参加・行政)

  • ルールや環境をあまり整えすぎないのも一つの可能性ではないかなと感じました。ビジネスプランを構想することももちろん重要だと思いましたが、如何に人と関わり、関係をうまく作るかという点においては、整っていない状況の方が確実にトレーニングになると感じています。その意味において、ある程度放任されている方が自分をしっかりと見つめ直す機会を得られるのかもしれないと、個人的には思いました。(2期参加・代表/デザイナー)

  • 立場やバックグランドの異なる人たちと協業すること、まったく0の状態から皆で一つの目標を設定してモノづくりができることが代えがたい経験でした。バラバラの意見をまとめ、バランスを保ちながら大きな目標を設定することの難しさと、時に意見が対立した際に、どのように着地を見つけるかを学びました。傾聴することでメンバーの強みに気づく事が出来、自分自身がチームのために何ができるか、自分自身の強みは何かを改めて問う経験が出来ました。(1期参加・百貨店・課長)

  • 圧倒的にグループワークする時間が足りなかったです。住む地域や生活パターンもバラバラな皆さんとのグループワークは毎週22時からのオンラインでした。最後の1か月ほどは週に何度もオンラインミーティングを重ね、1週間前は毎日行っていたので仕事・家庭との両立は正直大変でした。(2期参加・製造)