普段知り合えない分野の受講生とのコミュニケーションが何より学びにつながっています。

石澤 洋子

②地域の魅力プロデュース分野
株式会社藤崎 経営企画部経営企画担当/宮城県/30代

石澤 洋子

なぜFLAGを受講しようと思いましたか?

私は仙台に拠点を置く「藤崎」という百貨店に勤めています。藤崎はいわゆる地方百貨店で、世の中の急速な変化による地方百貨店の閉店、お客様のお買い物の仕方の変化、主要駅周辺の賑わいの一極集中など、厳しい状況の中で、時代に即した変化や、これからのお客様に期待していただける価値提案が、とても重要だと感じています。

創業205年目の会社であり、先輩方が築いてきたのれんと信頼が大きな財産であると感じながら、一方で昔からのやり方をスピーディーに変えられない、という課題を感じることもあります。

これまでは百貨店として、日本のトップブランドや世界のラグュアリーブランドを、東北のお客様にご紹介してきましたが、今後100年続く企業であるためには、東北や宮城のお取引先様とのネットワークをより大切に、日本だけでなく海外に発信していく役割があると思っています。

そんな時、FLAGの募集要項で古屋社長の「Japanブランドを支えるリーダー育成」という内容を拝見しました。私はこれまで行政と関わって仙台のブランド構築に向けて動いたり、地元の伝統工芸をギフトにしたりする経験をしていたこともあり、made in東北の発信や価値提案、産業を支えるための勉強をもっとしたいと思いました。

またFLAGを運営している松屋が「デザインの松屋」をうたって、百貨店の提案にデザインを取り入れているのを知っていたので、今後仕事をしていくうえで、クリエイティビティやデザインの考え方を取り入れていきたいと思ったのも大きいです。

FLAGを受講して得られた気づきや学びは何ですか?

学びながらアウトプットすることが大事だということです。FLAGは一日中講義を聞いているということがなく、隣の人との意見交換やグループワークの時間があり、その際自分の意見を言う場面が多々ありますが、とても難しさを感じています。私は社内で意見を言う方だと思っていましたが、周りの受講生のしっかりした意見を聞くとまだまだだったなと(笑)

FLAGは次世代リーダーを目指すプログラムですが、次世代リーダーは多様な考えに触れ、すぐ咀嚼してアウトプットが出来る人だと思うので、受講生とコミュニケーションを取ることが、何より学びにつながっていると感じています。

 また授業では日本デザインコミッティーの田川先生の授業が一番印象に残っています。特に印象的なのは「エンドユーザーのあるプロダクトならデザインを真剣に考えるべきです」というコメント。百貨店はエンドユーザーとコミュニケーションする仕事なので、デザインを学び仕事に活かすことは不可欠だと改めて感じています。

今後のキャリアにおける思いや夢を教えてください

全国的に人口減少が進む中、東北地方は全国と比較し、早いスピードで人口減少が進んでいます。近隣の県に出掛けると、主要駅なのに日中人が歩いていないとか、シャッター街が出来ているのを見て、今後どうなってしまうのだろうと思うことがあります。また仙台も2028年をピークに、人口減少が始まることがわかっている中で、今後10年後も50年後も活気ある街であってほしい、というのが入社の時からの思いです。そして私の働く藤崎は、仙台の中心に拠点を構えているからこそ、できることがあると思っています。

仕事は新しい価値を作ること、という考えを昔から持っていて、バイヤーなどを経験しものづくりもしてきましたが、今後は街づくりや空間づくり、サービスに目を向けて仙台の町が勢いづくために「藤崎で何ができるか?」ということを考えていきたいと思っています。

自身のポジションで仙台、そして東北のためにできることを真剣に考え、未来に向けて価値を作りたいです。

FLAGを検討されている方へのメッセージをお願いします

スペシャルな先生方がいらっしゃるのはもちろんですが、受講生からの学びがとにかく多いプログラムだと思います。国の仕事をしている人、銀行員、デザイナーなど、普段知り合えない人と隣の席で普通に話が出来ることは、何より刺激的です。

銀座の街を歩くことも貴重な経験になっていて、路面に連なるラグジュアリーブランドの多さに驚いたり、電車で英語が飛び交う様子に驚いたり。

もちろんそれだけでなく、改めて自分のいる仙台の良さに気付くこともあるんです。毎回密度の濃い講義の内容も楽しみにしているし、受講生とのコミュニケーションも楽しみにしている、全部ですね(笑)本当におすすめしたいです。